
『人生は、受け入れるものではなく自ら選び創り出すものである』
私が予備校に通っていた時にきいた言葉です。
そして、その言葉を私は確かに受け取りました。
一言で言ってしまえば、人生は選択だというただそれだけの事です。
ですが、この言葉が身にしみてわかるようになったのは、35歳を過ぎてからです。
それも七転八倒の、身を切るような苦しみを味わって、私は学び取りました。
詳細は省きますが、要するにそれまでの私の選択は、人生というレベルでの選択ではなかったのです。
誰もがハッピーという選択肢は存在しない選択をしなければいけない。人生にはそんな時もあるでしょう。
そんな時に私ははじめ、どの人にも笑ってもらえるような、そんな選択をしようとしていた。
誰もが喜ぶような選択肢。
誰もが納得するような中庸をいく選択肢。
この考えをはじめは、何にも間違ってないように私は思った。
大間違いであることを知るのに、長い長い時間を私は必要としました。
そんな選択をしようとすれば、どうにも動けなくなり、何にも選ぶことは出来なかった。
ほどほど、まあまあとか思っているうちに何年も何年も過ぎてゆく。
あいまいなまま保留し続ける態度をとっている自分。
結局、なんにも選んでない。
そして私は、苦しんで苦しんで、こういう結論に達しました。
本当に選択をするということは、何かを失うことなんだと。
誰かを幸せにするかわりに誰かが悲しむ。そういうのを選択というのだと。
別の言い方をすれば、何かを選択する時には、何かを犠牲にするんだと、誰かを悲しませるんだと、私は思い知らされました。
何かを選択すれば、何かを失う。
こんな当たり前のことを学ぶのに10年近くかかりました。
バカですね・・・