うまくいかない時に効く処方せんを1つ紹介します。
結構実際の臨床でも使います。もちろん自分自身にも。
例えばうつ病。当然、服薬は効きます。今は昔と違い、抗うつ薬(うつ病に用いられる薬)がかなり進歩しました。効き始めるまでの時間も、副作用も、もちろん効果も、すべてにおいてレベルアップしてます。
しかし、服薬と同時に行うことがあります。
本人の考え方を変える(これを認知行動療法で行います)ことや、環境調整、ストレスの発散の仕方の訓練を行う必要があります。
だいたいまじめすぎる人が多いので、もっと雑に、もっと適当になる必要があります。
言葉で言ってもダメなので、こんなんでいいのかよっていうくらいのことを本人に実行してもらいます。
あとは目標を限りなく下げるんです。
ちょっと良くなってからですが(はじめは療養休暇を必要とするケースがかなりあります)、出社や登校ができただけでOKとするとか、内容は不問でとにかくプレゼンできただけでもOKとか、会議や会など出席できただけでOKとするなどです。
とにかく無理をしてはダメで、ゆっくり、ゆっくり治すのが基本です。