私は小説はそんなにたくさん読んでいるわけではありません。
村上春樹さんの小説は全部読みました。最新の騎士団長を除く。←文庫になったら読もうと思ってます。
そんな私の(どんな私だ?)、心に残っている小説をご紹介いたします。
さだまさしさんの『風に立つライオン』という小説です。
いつだか、名古屋まで行った帰り道に偶然、駅の本屋で手に取りました。
一番衝撃だったのは、命よりも希望の方が大事だという部分です。
その当時はそんなわけあるかと思ったのですが、今はそうかもしれないなという気もします。
なぜこの本のことを思い出したかというと、昨日さだまさしさんの息子さんのコンサートに行ったら、私が希望のようなものを彼から感じたからです。
理屈ではなく、彼の笑顔に私は希望を、なぜかはよくわかりませんが、感じたんです。
命のバトンと言いますが、自分が死んでいっても構わないと思えるのは、次にバトンを渡す人がいてくれる時でしょう、きっと。
彼や息子など、次の世代に命のバトンを渡せたら、もう自分の命が終わっていってもいいような気になれる。
それこそが希望なのかもと思ったんです。
ありふれた言い方かもしれませんけど、命は必ず消える。
でも、希望は受け継がれることで、消えることはないのかもしれない。
あまり本の説明がなくてあれですけど、とにかく命や希望、そのへんのことが描かれた小説です。
映画もあります。
もちろんベースは風に立つライオンというさだまさしさんの楽曲です。
ケニアに向かう一人の青年医師の物語です。