医者のものづくり

テーマ:油絵・盆栽・サックスでものづくりをして、患者さんにちょっとしたプレゼントができるようになりたい!

Dr.コトー診療所

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私が大学生の頃、熱心に見た数少ないテレビです。

私は19歳で、テレビをもう持つのはやめようと決めました。
それから16年間、テレビを持たない生活をしています。

ですから、テレビを見ることができません。ありませんから。

しかし、このドラマだけはどうしても見たくて、実家に帰って、録画しておいてもらったのを見ました。

今日は久しぶりに、時間があるので、午前中からずっとこのドラマをユーチューブで見ています。
便利な時代になりましたね。あの時にもあったのなら、あんなに苦労してみなくても済んだんですね・・・

今日、見返していると、なんだか妙に感動するのはどうしてですかね・・・
今の方が、知識も技量も格段に上なはずなのに、情熱はあの頃にはかなわないような気もするんです。

あの頃の自分だったら、こんなに物わかり良くあきらめただろうかとか、やってもみないで動かない言い訳を捜しただろうかとか、そんな風に思います。

また、グリベックをはじめとする新薬やピロリ菌撲滅に向けた医療費財源の問題を説明しようと文章を書いてましたがやめました。

医療費の問題はとても大きな問題です。このままでは日本の財源で全員に恩恵を届けることが不可能なことはきちんと調べれば誰でも理解できるはずです。

でも、目の前の患者と一対一になるとやっぱりどうでもよくなってしまう。
目の前の患者さんに何かをしたいと思うとき、全体の論理はどうしても入ってこない。

分かりやすく言えば、医療もお金がかかる以上、パイの奪い合いになってしまうということです。
私たち医者はまじめに、ある年齢以上からはこの治療や薬は行わないということになるんじゃないかと真剣に思っています。

現にピロリ菌は除菌した方が良いことはもう私たちはわかっている。
でも、全員の除菌を行えば、医療財源が破綻をきたす。そこで、関門を設けているんです。
胃カメラとセットにしてしまえばそう簡単には除菌できませんからね。

でも、目の前の人と一対一で向き合うと、やっぱりどうでもよくなるんです。
してあげられることをしようっていう気になるんです。

やっぱり、目の前の患者ために全力を尽くす。それ以上でも、それ以下でもない。
医者ってそういう人種なんだろうな。