ご相談への回答はこちらです。

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メールでご相談を受けましたが、汎用性があるかと思い、ブログに回答することにしました。

質問内容は、開業医になると最先端の医学から遅れそうでこわい。どう勉強しているのかという主旨です。

私の考えを言います。
基本的に私は毎日勉強するということはありません。以前は毎日勉強しないと落ち着かないものでしたが、今は診療が忙しくて毎日はしていません。調べ物はその都度します。

勉強するのは、わからないことが出てきて必要に迫られた時か、もしくは年に何回かのまとまった集中勉強です。

そして私のスタイルですが、論文は読みません。
時間をかけられるならば論文も悪くはありませんが、論文のような一次情報では効率が悪すぎます。
それよりも頭の良い人たちが論文を読み込んでまとめてくれた二次情報を使いまくります。
私が一番重宝しているのは、年に一回発売される上記の本です。
これで大幅に遅れることはないし、かなりの時間が節約できます。

医学書もあまりガツガツ読んでいる感じはありません。
目の前に持ち込まれる問題は医学書なんかでは歯が立ちません。
認知症の過程トラブルからうつに自殺・・・
そういうのに比べれば医学書で解決できる問題なんて取るに足りません。
教科書に書いてない、つまり答えのない問題にどう立ち向かうかが医者の仕事だと思います。

もらったお便りでは、私のイメージ像が天才かスーパーマンかのようになっておりましたが、正直な所、人より優れているというよりもむしろ、人よりも劣っている部分が目立ちます。

ただ慣れによって助けられている部分も相当あるなとは感じます。
凡人は数をこなすことが必要だと再確認させられます(笑)
数をこなすことで勘を養うことに尽きるといってもいいでしょう。
特に緊急症例、見逃したらとんでもないことになる症例への感度をできるだけ挙げておく必要があります。

あとは医者である以上、不安なのは当たり前だと思います。
人の命を預かっているんだもの・・・
そういう職業についてしまったのだということと、その時その時で最善の手を打っていくしかないということを受け入れてからは少しはラクになったような気がします。

参考になれば幸いです。