ある医師の僕物語6

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まだ私がこんなだったころの事。

正確には4歳の時。

 

母と妹の3人で、夜によく内職の仕事をしました。

うちはまぁハッキリ言って貧乏でした。

ですが、お金に困った記憶はありません。

それは、母と父が、自分のものを我慢して、私たちを育てるためにお金を使ったからです。

 

最大の楽しみは、誰かの誕生日に近くのあさくまというステーキ屋さんに行くことでした。お誕生日アイスというのがあって、花火がパチパチしながらテーブルにもってきてくれるんです。それが本当に楽しかった。

 

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この指は私の自慢で、名誉の負傷なんです。

4歳でカッターを危なげなく使って、段ボールの梱包を解いていくのが私の仕事。

プロ並みの熟練度だったのですが、慣れてきてテレビを見ながらやってたんです。

 

何かの勢いでスパッと言った瞬間。今でも鮮明に覚えてます。

白い自分の骨を見ました。

ヤバいと思って、ティッシュで押さえたんですけど、頭の中は母に怒られる~という気持ちだけ。自分の身体の事じゃない(笑)

子供って、母親が神様です。

母が良いと言えば世界中の人がダメと言ってもやるものです。

少なくとも私たちにとって、母親ってそういう存在でした。

 

つまらないビンボー話をしてしまいましたが、私は今でもこの傷を見るたびに、懐かしく幼かった自分と妹、そして若かった父と母を思い出しては恋しがっています。

 

何歳になっても男はマザコンって北野武が言っていたけど、ほんとにそうだな・・・