医者のものづくり

テーマ:油絵・盆栽・サックスでものづくりをして、患者さんにちょっとしたプレゼントができるようになりたい!

ある医師の僕物語2

入学式に寝坊したと師は書かれた。

 

私は入学式に寝坊しなかったが、卒業式には行かなかった。

大学の卒業式に出てるほど、暇ではないという間違ったプライドがあった。

 

大学に入ってはじめて付き合った彼女は現役だった。

東京の進学校出身で、早稲田大学の理工学部にも受かっていた。

私は3浪目に早稲田大学の理工学部に落ちていた。

 

話の節々にちょっとしたジェネレーションギャップを感じた。

ギャップというよりひがみだ。

 

そして、オレの方が苦労したんだよという、ゆがんだ思いがつきまとった。

今だったら「それがどうした」と鼻で笑ってしまうようなものにコンプレックスを感じていた。

 

その彼女とは1年くらい付き合ったが、その時にため込んだ鬱屈したエネルギーが自分の大学時代の原動力だった。

その後は同級生と徹底的に距離をとり、部活、飲み会、卒業旅行といったいかにも大学生といったものは徹底的に犠牲することにした。

 

そのまま大学卒業まで突っ走り、当然のごとく、卒業式も欠席した。

医学生はその後に謝恩会という大学の教員との飲み会があるのだが、その飲み会に入局予定の医局の先輩が待っていたのに、来ないからおかしいと思って卒業生にきいたらしい。「卒業式にこないやつ、初めて見た」と唖然としたという・・・

 

医者というのは変わり者の集まりだとよく言われる。

しかし、変わっているなんてもんじゃなかった。

きちがいレベルに突出している大学生もいるのだ。

 

そんなわけで、私は中学校以来、卒業式に出ていない。

 

つづく