小学3年生の大運動会。秋。
その当時は9月の下旬の日曜日に秋の大運動会が行われていた。
前日の土曜日。
やる気満々の論外くんは、何としても徒競走で一番になりたいと思いました。
そこで思いついたのが、『身体を少しでも軽くすれば速く走れるはず』というアインシュタインなみの発想でした。
論外くんはすぐにお風呂を沸かしてもらい、思いっきり石鹸をタオルにつけて、ゴシゴシごしごしと、普段の10倍は丹念に身体を洗いはじめました。
やっとお風呂からあがり、少しでも寝た方が有利であると思いふとんへ。
眠れるはずもなく、緊張してほとんど眠れなかった論外くん。
しかし、そんなことを気にする論外くんではありません。
やる気は朝からMAXです。
朝の学校までの登校も、なぜか全力疾走。これも練習になるはずと間違った思い込み。
そして待ちに待った徒競走。
いちについてよ~い、ドン!
スタートはばっちり。
ところが横目に次々と抜かれます。
カーブを曲がりラスト一直線の時点で、もはや断トツのびりっけつ。
くやしさと恥ずかしさが入り混じった論外くん。
ゴールまであとわずかのところで、どういうわけか足がもつれて前のめりに・・・
ゴール寸前の場所でのたうちまわる、論外くん。
膝から出血し、文句なしのビリでゴールしました。
そんな秋の一日もありました。